前回(白ヤギコーポレーションを訪問して、かなり驚いた話)の続き。

完全に寝起き。
「あっ、もう17時か」とか言いながら、柴田さん、起きてくれました。この日は早朝のイベントに参加していて寝不足だったそうです。野村證券やトーマツらが主催する「MorningPitch」という、これですね。
Post by Morning Pitch.
キュレーションサービス「Gunosy」とかバイラルメディア「CuRAZY」、ニュースアプリ「NEWS PICKS」の人たちが登壇したそうです。なかなか興味深い面々です。
で、白ヤギコーポレーションが開発しているのが「カメリオ」というアプリ。これは簡単にいえば、あらかじめ気になるテーマを設定しておくと、それに関する最新情報、たとえば新聞や雑誌の記事、ネットのニュース、ブログ、SNSの投稿などなど、がプッシュ通知されるというもの。Googleアラートみたいな感じでしょうか。
カメリオ(Kamelio) 気になるテーマを追えるフォローメディア
なかなか便利そうな気がするんですが、僕としては特に追いかけたいテーマというのが思い浮かばなくて、適当に「健康」とか「グルメ」とか登録してました。でもこれだけだと広すぎてどうもいい感じの情報しかこない。
そこで柴田さんに、これってどう使うと面白いの?って聞いてみました。
教えてもらったのはたとえば営業の人が訪問予定の会社名を登録したり、就活中の人が志望する企業の名前を登録したりする使い方。随時アップデートが飛んでくるのでかなり使えるそうです。仕事とかで明確な目的があると良さそうですね。
広報担当者なんかが自社サービスの名前を登録しておくのもいいかも。あとは好きなアーティストの名前を登録して、出演情報や作品情報などを手に入れるのもおすすめされている。

広報担当者なんかが自社サービスの名前を登録しておくのもいいかも。あとは好きなアーティストの名前を登録して、出演情報や作品情報などを手に入れるのもおすすめされている。

ある程度、細かいキーワードを登録しておいた方がカメリオの良さが引き出されるなとは感じました。僕の場合は「健康」だとイマイチだったけど、「炭水化物」を登録したら、炭水化物カットに関する記事などがどんどん流れてきて、お、いいじゃんと思った。
同様に自分にとっての健康とは運動のことでもあるので、趣味である「ジョギング」「ロードバイク」「トレイルラン」(まだ1回もやってない)などのキーワードも登録してみたらこれもいい感じだった。ぼんやりとした興味の方向性じゃなくて、明確に好きな何かを登録すると面白くなるっぽい。
試しに柴田さんのカメリオを見ると、「数学上の未解決問題」っていうキーワードが登録されてた。マニアックすぎるだろ!と思ったけど、めったにアップデートされない情報こそ、実はプッシュされると嬉しいのかもしれない。
じゃあそれに対抗して「渋谷の美味しい担々麺のお店」とか入れようとしたけれど、そういうキーワードはまだ対応できていないとか。「地名×◯◯」はいまのところ苦手らしい。
なるほど。自分の気になるキーワードを想起できるかどうかがカメリオを使う上での最大のポイントになりそう。気にはなるけど、毎日自分で検索するのは面倒。そんな何かはたぶんみんなにある。そういうのをカメリオがプッシュしてくれたらすごいことになりそうですね。
あとカメリオのすごいところは、バックエンドでビッグデータを解析し、言語情報の抽出を行うアルゴリズムなのです。
統計解析の第一線で素粒子観測データ解析をイノベートし、「神の粒子」発見にも貢献した物理学博士、自然言語処理の第一線でアルゴリズム開発を専門にしてきた情報工学博士、最新のサーバー/データベーステクノロジーに精通したスーパーエンジニアなど尖った才能の集まったスーパーチームが作っているらしい。

文系の自分からするともはや何を言っているのかわからないレベルですが、具体的にどういうことですか?と聞いたところ、より人間らしい検索ができるアルゴリズムということらしいです。
たとえば「韓流」って登録してオススメされる記事の本文には「韓流」というキーワードが含まれていないことが多いそうです。本文に書かれていなくても、その記事が「韓流」っぽいってことを判定できていると。人間なら当然読んでわかるけど、アルゴリズムにも同じことが可能になるんですね。


そういうことを踏まえた上で、ちょっとマニアックで自分が気になってる言葉を登録してみたら、アプリの通知が楽しみになりました。自分の好きなものがハッキリしている人がより楽しめるアプリになってますね。やっぱり好きなものは好きだと言うのって大事。

炭水化物もいい。「焼きそば」の記事が入ってる意外性
同時にカメリオは人の好きなものを提案できる仕組みが入るとより良くなりそうですね。いまも最初のチュートリアルはそうなっているけどさらに頑張っていただきたい。