百式の田口さんとPassion for the Futureの橋本さん主催の全員参加型イベント「忘年会議」が10周年ということで、今年だけ復活しています。
【10周年なので】 忘年会議2013へのお誘い 【今年だけ復活】 | IDEA*IDEA
初開催はなんと2003年。すごい。僕が初めて参加したのは2004年のことでした。記者という仕事についたばかりで、インターネットのこととかよくわかっておらず、すごーく勉強になったのを覚えています。ちなみにそのとき書いた記事はこちら(適当すぎる記事!)。
百式が選ぶ、2004年究極の Web サイトを発表 - インターネットコム
たしかこの会で、初めてと言っていいインターネット界隈のお友達ができたのを覚えている。たとえばカイさんとか。いまだに飲み友達だとは、10年っていうのもあっという間なんだねー。
◆◆
で、来てみました。忘年会議2013。
突然すみません、この方はハナワヨシノリさんです。高校1年生で飛脚をやっているそうです。「毎月20日辺りは現代の飛脚」らしい。すごいです。
で、忘年会議がスタート。当日の流れとしては、主催者2人が個人的な「今年のネット関係で良かったものベスト10」を発表して、その後、参加者の事前の投票などを公開。それから全員参加の会議へ。
■橋本さんの2013年ベスト10
10位 オンデマンドTV
09位 アップルのiBooksStoreがオープン
08位 ブラウザ閲覧ログの分析「TimeStats」
07位 真空管アンプでiTunes音楽を聴く
06位 iライターズ
05位 写真を画像分析で自動フォルダ分類「Impala」
04位 徒歩、走る、自転車、電車の自動判別--スマホで移動ログの記録と分析する「Moves」
03位 SlideshareとSSpocket
02位 開くPCバッグ
01位 後で読むブックマーク「Pocket」
■田口さんのベスト10
10位 商用もOKな画像サイト「GRATISOPRAPHY」
09位 回答率100%!答えるのは全員お坊さんなQ&Aサービス「HASUNOHA」
08位 ノンフィクションを紹介する「HONZ」
07位 1日30分だけサラリーマン金太郎が読める「KINTARO」
06位 コマンドラインから操作できる「CMD.F」
05位 「Yahoo! WEATHER」のAndroidアプリ ステータスバーにいろいろ表示
04位 カバー曲のアーティストばっかり載っている「COVR」
03位 100日間毎日グロースハックする「TIMOTHYさんのブログ」
02位 いろいろなサービスのすっごく細かいけど笑えるUIを取り上げている「LITTLE BIG DETAILS」
01位 宮川達彦さんが現役エンジニアを読んで雑談するサイト「REBUILD」
■みなさんの投稿から(別に集計はしない。ここも独断で取り上げたよ)
10位 「Gunosy & Smartnews」--これあえて10位にした。
09位 「通勤タイマー」--田口さんが選んだ。Y!のスマホアプリはよくできている。
08位 「日本交通配車アプリ」--行き先もアプリで指定、ネット決済もできる。
07位 「Movesほか、歩数と経路記録系」--橋本さんも使ってる。
06位 「hue」--アプリやAPIを通じて照明の色とか変わる。
05位 「JOYSOUND カラオケ予約アプリ」--これはカラオケが変わる
04位 「LISGO」--Pocketと連動できる音声読み上げアプリ
03位 「ニコニコ学会β」--趣味で研究をしている人たちで面白いプレゼンをしようという。
02位 「Who's who?」--社員同士で名前を覚えるためのクイズアプリ
01位 「ツイキャス」--ライブ配信ができるアプリ。赤松さん曰く、来年の抱負は「飽きられないこと」
いままでで一番のトラブルを聞いたところ、「いろいろ辛い時期はあったけど、言えない話ばっかりで…。ぜひ懇親会でということで。ありがとうございました」とのこと。
■橋本さんの近況
最近はちゃんと仕事をしているので、仕事の話。データセクションという会社で、ツイートの解析などをやっている。流行語大賞を事前に解析。「倍返し」だと予測したけど、4つ選ばれてしまった。
あとは顧客データの分析とか、博報堂と組んで「ファン」を解析することでどのスポーツ選手を宣伝に起用するかを決めるとか。東南アジアでの口コミ分析も始めた。10ヶ国語の分析をしている。ハノイ工科大学と提携して、技術の教科書を作っている。
あと選挙があったので、そういうのも解析した。リアル世論とネット世論の違いを日経に記事にしてもらったり。「データサイエンティスト」という本をソフトバンクから発行。Y!トップページの検索フォームは6ドット分、高さが広がった。それによっていくら売上が上がるか計測でわかったから。
それで、また「検索」に注目している。たとえば「WolframAlpha」というエンジン。Googleを超えるかもと言われている。「Facebook Google」と入れると、その2つのサイトの比較を勝手に教えてくれる。サンプルが何百種類もある。
「Recorded Future」。CIAとGoogleが出資しているなんでも予想エンジン。企業の新商品の発売時期がわかったり、Facebookが次にいつ企業買収するか、とかわかる。
「IFTTT」。いろんなウェブアプリを連携させるプラットフォーム。関係ないアプリを連携させられる。天気予報サイトと連動して、明日が雨になりそうだったら、傘を持とうとかを自分にメールするとか。あるサイトがこうなったら、こっちのサイトにこうさせる。みたいなのができる。複数の既存サービスを組み合わせて好きなことができるエンジン。
「グラフ検索」。Facebookがサーチエンジンに。日本でもそろそろ始まりそうで、始まらない。「NYでともだちが撮った写真は?」というフレーズで検索可能。インテリジェンスに探してくれる。Facebookを構造的に検索できるため、Googleよりも使うかも。
「ブログをリスタート」。正月から次の10年に向けて、ブログを再開する。やめてみたら、ふつふつと言いたいことが溜まってきた。
■田口さんの近況(最近、考えていること)
これはやべえ…!
オフレコだけど超すごい。
■全員参加の会議
お題はこちら。
「まさか、こんなことが…」
2020年の東京オリンピックでの閉会式、あなたは今、内閣総理大臣から感謝状を受け取ろうとしていた。まさか2013年の忘年会議をきっかけに開発したアプリが全世界的にヒットし、外国からの観光客誘致目標が5,000%で達成されるとは思わなかった…。
さてあなたが発案したそのアプリについて以下のことを教えて下さい。
■アプリの概要
旅行時に問題となる( )を、2020年に全世界的トレンドになっていた( )なる最新ハードウェアと、昔ながらの( )を組み合わせることによって、( )する方法で解決、海外からの旅行者が殺到した。そのアプリの名は( )。
・橋本さんのアイデア
・田口さんのアイデア
10周年の忘年会議。主催者の田口さん、橋本さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!
--次回予告
「abrAsusの新作を1週間使ってみて」