筑波大学附属駒場といえば、首都圏でも有数の難易度を誇る学校。ものすごく頭の良い子は総じて素直というか、ちょっと斜め上の発想をされるようで……。



ちょっと、文字が小さくて読みづらいですかね。以下に書き起してみました。非常に丁寧な文面で、かつ切実さが伝わってくる名文中の名文です。


お願い

筑波大学附属駒場高校 匿名生徒

匿名ながら失礼します。私は生徒として毎日、特に登校直後、本校のトイレを快適に使わせていただいています。それは日々、皆様がトイレを綺麗に使ってくださるおかげだと心から感謝しております。

しかしながら一つだけトイレの仕様に関してお願いがあります。この貼り紙とは別の貼り紙に「トイレットペパー以外を流さないでください。」とあるのですが、このことで非常に困っています。

ここのトイレにトイレットペーパー以外を流さないように、毎日大便(だいべん)を便器から持ち帰って家で流しているのですが苦痛です。大便をトイレから持ち帰ると臭いががひどく、周りの人に迷惑をかけてしまい申し訳ないです。また、バッグの中でプリントやノートを汚してしまうことも多々あります。込んでいる電車の中では、バッグから大便(だいべん)が「こんにちは」(Hello!)してしまわないように必死です。

半年ほど前からビニール袋に入れて持ち帰るようにして、そういった心配はなくなりました。便器の中の大便(だいべん)を拾って袋に入れて、輪ゴムで口を閉じています。しかし、量が多い時は袋に入りきらないこともあるし、そもそも下痢気味のゆるい便だと便器内の水から選別して掬うのも一苦労です。

トイレのつまりを回避するために「トイレットペーパー以外」を禁止しているのは重々承知です。しかし、大便(だいべん)ばかりは本校のトイレで流すことを許可していただけないでしょうかお願いします。



さすがにネタだろこれはwww と思ったら、このビラを書いたご本人がTwitterにいらっしゃいました。






筑波大学附属駒場って大丈夫なのか……とも思いましたが、これが筑駒らしさなんですね。以下の記事を読むとそれがよくわかります。


筑駒生は3カ月の受験勉強で東大に行く | 注目の中高一貫校 校長が語る我が校のDNA | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト


通常の授業では、生徒の知的好奇心を満たすようなものを心掛けています。筑駒に入学してきた生徒は、それまでテストで高い点をとるための受験勉強をしてきたわけです。まず、そういう考え方を変える。




学校の理念として「挑戦、創造・貢献」を掲げています。筑駒生を見ていて感じるのは「何にでも挑戦してみよう」というところです。偏差値の高い、いわゆる“天才肌”の生徒ばかりが集まっていると思われがちですが、意外と個別の生徒を見ると1つのことをとことんまで突き詰める「オタク」気質の子が多いと感じます。



 受験エリートが集まるただの進学校ではないことが、冒頭の貼り紙でもよくわかりました。なんと恐ろしい学校……。なお筑駒出身の著名人としては、思想家の東浩紀さんがいらっしゃいます。


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「石仮面」