音声入力でブログを書くと、いつもの構造的かつ論理的な書き方のカドが丸くなって、よりストーリー重視、共感重視のまた別の意味で良い文章ができあがるのではないかというテキストをいくつか読んだ。たとえばけんすうさんのブログ。
で、やってみたんだけどこれがなかなか難しい。まず自分の言いたいことを発話する前の段階できっちり頭のなかで整理するのが大変。自分の場合はもう真っ白である。なにしろAmazon Echoに話しかけるにも頭のなかでコマンドを反芻してるくらいの人間だから。
だから、なんとなくこういうことを話そうとあらかじめ思っていても、整理できてなくてあっちこっちに散らかって脱線し、「俺は本当にこれが言いたかったのだろうか…」と自問してしまうような、寝ている間に誰かが勝手に書いたんじゃないかと疑うようなテキストができあがる。
音声入力だけでそれなりの文章をつくれる人はかなりの希少種なんじゃないかと思う。いつどんな場面でも自分の言いたいことを人に伝えるのを仕事としている人たち、論理的思考が無意識に体に染み付いている人たち。
でも救いがあるのは、これは十分に、誰でも習得可能だということ。10回もやれば一気に上手くなるだろうという感覚は実感できた。
あるいはそういうことを一切考えずに、いっそ思いつくままに脱線も含めて楽しむというのもありだと思う。いまやってるポッドキャストがまさにそうだけど特に話の流れとかオチとかを決めずに話しているので、最後はもう自分でも予想外のことを喋ってる。
256回も…。
256回も…。
これはたぶんテキストとしてキーボードを打っていたら絶対表に出てこない何かであって、その偶然の産物みたいなのが何気に楽しい。もしかしたらその偶然性を楽しむためにポッドキャストをやっているのかもしれない。
いずれにせよ「音声入力」や「耳からのインプット」は熱い分野である。最近はあちゅうさんやりょかちさんも始めて話題の「Voicy」やエキサイトの誰でもラジオ番組を作れるアプリ「Radiotalk」はブログやポッドキャストの次になるかもしれない。
あるいは音声入力で書かれたブログはこれまでのブログの限界を越えて、新たな可能性を引き出すかもしれない。埋もれていた才能は確実に出てくると思う。まずはAIスピーカーと会話するだけでブログが書けたりすると最高なんだけど。
1人でぼそぼそ喋るのがすごく寂しいってのが個人的には一番のハードルだったりする。
1人でぼそぼそ喋るのがすごく寂しいってのが個人的には一番のハードルだったりする。
※ちなみにこの記事は2000文字くらいなんですが、音声入力で5分くらい、修正で5分くらいで投稿しています。割と早いですね。
--次回予告
「でも最近、メモは音声入力で取るようになった話」
この話題はポッドキャストでも深掘りしていくよ。
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