なぜかと言うと、こんな本をもらったからです。著者の鷹木さん、ありがとうございます。



この本はオウンドメディアのような、比較的に小中規模ながらきっちりとした目的を持ったメディアサイトをいちから立ち上げるノウハウが詰まった良書。これだけ読んでいれば少なくともメディア(と言ってもいろいろあるが)を1つゼロから作ることができそうだ。そんな教科書みたいな本である。

オウンドメディアといえば、ここ数年ですごく数が増えてきて、普段読んでるサイトのほとんどが実はオウンドメディアだった、という状況だったりする。もちろんそれは全然悪いことではないし、もしかしたらネットを中心に活動するライターへの発注を底支えする意味でも重要な存在になっているかもしれない。


オウンドメディアについての認識はそれぞれあると思うが、一般的にメディアビジネスを専門としていない事業会社が、マーケティングや採用などさまざまな目的をもって社内の担当者が兼業で運用を任されることが非常に多いと思う。

だから、どうしても社内にコンテンツ制作のノウハウはないし、作った経験を持つ人がいないから人的なネットワークもない。つまりは良質なコンテンツの調達にとても苦労する。だから冒頭みたいな教科書が求められる。


そんな運用が大変なオウンドメディアで、僕が大好きなサイトを挙げていく。どれも本業(と言っていいのか)のメディアよりもクオリティが高くて面白いんだから、そりゃもう毎日本当にめちゃくちゃ頑張っているんだろうなぁ…と思う。


■LINE Corporation ディレクターブログ

元々は「livedoor ディレクターブログ」という名前だった。ライブドアのディレクター陣が持ち回りで更新する、最も古い部類のオウンドメディアだったと思う。なんと立ち上げは2007年というからもう10年前。オウンドメディアという言葉すらなかった時代だけど、ウェブ関連の仕事をする上でのノウハウを惜しげもなく公開していて、めちゃくちゃ面白かった。

ライブドアに在籍していた頃、このブログに寄稿させてもらったのは貴重な思い出で、実は他のどんな媒体に書くよりも緊張した。なお書いたのは寿司の記事


Six Apart ブログ
https://blog.sixapart.jp/

Six Apartはブログシステムの会社なので、ブログ形式で作られることの多いオウンドメディアにはいち早く取り組んでいた。もちろん内容も素晴らしい。いろいろな業務を担当する社員が持ち回りで書いているのはさっきのディレクターブログと似ているけど、一人ひとりがもはやプロのライターのような企画・取材・執筆スキルを身につけているように見える。

いまはまさに“オウンドメディア運営者のためのオウンドメディア”という位置づけになっていて、鷹木さんの本とリンクするところも多い。


サイボウズ式

このサイトも有名すぎる。普通に読んでて面白いし、同時にサイボウズの価値観を上手く織り交ぜてくるところは、オウンドメディアとしてのお手本のような存在ではないかと言い尽くされてますね。チームワークとか働き方という大きなテーマを持って、ふつうの人が読みたくなるような記事をどんどん出しているところはすごいなぁと思う。

執筆陣みるとすごい人数だなと驚くけど取りまとめる藤村能光さんがもともとメディアの編集者をやっていたというのが大きいと思う。


HRナビ by リクルート

リクルートのオウンドメディアで、僕のポッドキャスト仲間のなつめぐさんが編集長を務めていた。ここも面白くて読み応えのある記事が多くて、一気に話題になった気がする。何本か記事を書かせてもらったけど、小学校の先生とか筋肉がすごい社長とかとか、すごく印象に残っている。

ここの記事を読んで、へーこんな人いるんだ、今度取材してみようと思ったことが何度もあった気がする。


クックパッドニュース

LINEアカウントメディアで購読している。もうオウンドメディアというか普通に役立つサイトとして便利すぎ。膨大なレシピのデータベースを活かしたまとめ記事から、旬のテーマで切り取ったレシピ記事までコンテンツの幅も量もすごい。ここまでくると単にすごいレシピサイトだなと思う。


ぐるなび みんなのごはん

みんなのごはんは食にまつわる楽しいことが詰まったメディア。ぐるなびといえばグルメ検索サイトとしてはちょっと古い印象がどうしてもあったけど、一連のオウンドメディアによって変わってきたんじゃないかと思う。ただの店舗ページを並べたサイトではなく、飲食全般に対して面白くて役に立つ情報をくれそうなイメージが個人的には定着してきた。

僕も1年ほど連載させてもらって、それで他の人の記事もずっと読んでたけど、どれもすごく面白かったし、うわー行きたい!ってなるお店がたくさんあった。検索待ちじゃなくて攻めていく姿勢をぐるなびが見せたという意味ですごい良い効果を生んでるんじゃないかなーと思う。


FASHION HEADLINE

へーここってオウンドメディアなんだ、しかも伊勢丹の。っていう意外さがある。もはや普通のニュースサイトとして誰もが接していて、ちゃんとそれに見合ったコンテンツがあって、ここもオウンドメディアという括りを超えたところにいる。ファッションからグルメまでしっかり情報発信していてすごい。


弁護士ドットコムニュース

時事的なネタをいい感じに料理することにかけては期待を裏切らない。ネットでボヤが起きると、まずツイッターとかで軽く話題になり、どこかのネットニュースがさらっと記事にして、その後にさらに深く当事者にあたった記事が出たりして、ほぼ同じくらいのタイミングで弁護士ドットコムニュースに「法的にはどうなのか」と弁護士に聞いたニュースが出てヤフトピに。

そんな美しい連携プレーが週に何度も起きている気がする。だからここもオウンドメディアっていうより、たぶんほとんどの人がニュースサイトとして見ていると思う。別に区別するものでもない。


■Abema TIMES

老舗ばかり紹介してきたので、2年目のここは比較的新しい部類に入るのかもしれない。正直、Abema TVを日常的に観る習慣はないけど、Abemaの話題をたくさん知っているのはAbema TIMESが目に入ってくるから。Abemaにはガンガン投資するという姿勢だけあって、ネットメディアを専門とする超高校級の編集者を一気に集めて人気サイトを作り上げた。



なんか去年はテキトーなコンテンツを粗製濫造するサイトがいろいろ刺されてたけど、メディアは所詮は人。ちゃんと人を引っ張ってきて、時間をかけてじっくり運営すれば、上のサイトみたいにオウンドメディアといえどもメディア専業の会社に負けないものが作れるし、信頼を得られるんだなと思う。


というわけで偉そうに語ってしまいましたが、最初の話に戻ると、「オウンドメディアのつくりかた」っていう本がなかなか良かったですよ、ということでした。




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「上島珈琲の黒糖ミルクコーヒーは絶対ホットのほうが美味い説」
 


この話題はポッドキャストでも深掘りしていくよ。

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