夏目さんという人と「donguri.fm」というポッドキャストをやっているんですが、先日、久々にゲストをお呼びしました。
ミレニアル世代への浸透を狙い、じゃあ女性ゲストだってことで、自撮りが上手なことで有名な「りょかちさん」に来ていただきました。
この人です。
りょかち@ryokachii
卒業前に自撮りについて本音を書いた文章です/写真嫌いの私が、「自撮ラー」と呼ばれるようになってわかったこと。 - りょかちめも(仮) https://t.co/jag99zzbCc
2016/06/14 11:17:35
IT企業に勤めつつ、「自撮り」活動
りょかちさんは現在、都内にあるIT関連会社の新卒1年目。数カ月前までは「自撮らー女子大生」として活躍しており、ChatCast(チャットキャスト)というサービスで、自撮りについて友人と語った内容を発信していたそうです。
そして社会人になったりょかちさんは、新卒入社の2ヶ月目という超短期間で有名サイト・Netgeekから栄えある「Twitterでフォローすべきビジネス界の12人の美女」に選ばれるという快挙を成し遂げました。
リストの12番目という完全なオチ要員でありながら、フォロワー数は500人ほど増えたそうです。ちなみにTwitterアカウントは @ryokachii なのでみんなフォローしようぜ。
りょかちさんの自撮り活動はつまりiPhoneで自分の顔を撮ることだ。1日に何枚くらい撮影するのかと聞いてみたら意外な答えが返ってきた。
「枚じゃなくて、分で区切ってます」。
え?どういうこと? と一瞬戸惑ったが、つまりは時間で区切らないと延々撮り続けてしまって、他の生活との折り合いがつかないのだという。
「自撮りは1日30分」。そのなかで自分の顔のコンディションをチェックし、今日は痩せているな、いや浮腫んでいる、などと丁寧に向き合いながら、自撮りをする。
なるほど。下手したら丸1日まったく鏡を見ない我々男性陣とはえらい違いだ。お好み焼きや焼きそばを食べた後だって僕らは何も気にしない。
しかし、りょかちさんはあらゆる場面でスマホを取り出し、インカメラで照明と自分の表情との相性を見極めようとしている。このライトのなかにいるとどう映るんだろうか?などと常に頭のなかで研究しているそうだ。IT企業よりも照明の専門家になったほうがいいのではないか、と思うくらいである。
自撮りにハマったきっかけとは?
彼女が自撮りを始めたのは去年の9月、大学4年生のときのことだ。11月には先述のチャットキャストで記事を作った。スマホのカメラアプリが好きでいろいろな種類を試すうちに、ある時、自分の写真なのにもはや誰だかわからない奇跡の1枚が撮れてしまったという。
「これをアップしたらおもしろいに違いない」
関西出身でサービス精神旺盛なりょかちさんは、そう考えた。当時そんなにTwitterのフォロワーは多くなかったにもかかわらず、意外とたくさんの「お気に入り」が付いたため、これはおもしろいかもしれないと続けることにした。
「これをアップしたらおもしろいに違いない」
関西出身でサービス精神旺盛なりょかちさんは、そう考えた。当時そんなにTwitterのフォロワーは多くなかったにもかかわらず、意外とたくさんの「お気に入り」が付いたため、これはおもしろいかもしれないと続けることにした。
その結果、半年ほどで周りから「あの自撮りの子」と認識されだした。よかった点としては飲み会のネタになって大変助かったという。もともとコミュ障だったため、何かしら話題ができたことがありがたかった。新卒で入社した会社でも「自撮りの子だー」と言ってもらえたそうだ。
なぜいま自撮りをする人が増えてきたのか
最近は自撮りを積極的に公開する人が増えてきた。Twitterで、Facebookで、Instagramで、あちらこちらで人の顔を目にすることだろう。この状況をりょかちさんはこう分析する。
「まず加工アプリを使って"盛る"のが女性の間で流行り始めました。そこにSnapChatが現れて、あのフェイススワップという顔交換機能が人気になったんです」
たしかにあの顔交換機能には、それまで自撮りをしなかった男性たちにも、例えば「子どもとの顔交換写真」を撮らせてSNSにアップさせるパワーがあった。
「そこからさらにSnapChatの犬のフィルターなどが登場して、いまのように誰もが自撮りを人に見せる口実ができたのではないかと思います」
一時期は女子高生からおばさんまで、もう誰もが犬のやつをアップしていた。ちなみに夏目さんはこう語る。
「犬のフィルターで鼻を隠すとみんなかわいくなる。もしかしたら、整形するなら目よりも鼻なのかもしれない」
最近は自撮りを積極的に公開する人が増えてきた。Twitterで、Facebookで、Instagramで、あちらこちらで人の顔を目にすることだろう。この状況をりょかちさんはこう分析する。
「まず加工アプリを使って"盛る"のが女性の間で流行り始めました。そこにSnapChatが現れて、あのフェイススワップという顔交換機能が人気になったんです」
たしかにあの顔交換機能には、それまで自撮りをしなかった男性たちにも、例えば「子どもとの顔交換写真」を撮らせてSNSにアップさせるパワーがあった。
「そこからさらにSnapChatの犬のフィルターなどが登場して、いまのように誰もが自撮りを人に見せる口実ができたのではないかと思います」
一時期は女子高生からおばさんまで、もう誰もが犬のやつをアップしていた。ちなみに夏目さんはこう語る。
「犬のフィルターで鼻を隠すとみんなかわいくなる。もしかしたら、整形するなら目よりも鼻なのかもしれない」
自撮りにもちゃんとルールがある、らしい
りょかちさんにとっての自撮りはスポーツのようなものだ、と僕は感じた。かわいく写ればなんでもいいのではなく、そこにはきっちりとしたルールがあって、その中で最大限のパフォーマンスを発揮する。
なんだかスポーツ的なのだ。
例えば彼女は決してフォトショップのような加工はしない。目を大きくする類の加工アプリも使わない。ただし、色味を変えたりするフィルター類は使ってよいというルールだ。
そのよくわからない制限の中で、どれだけ普段の自分からかけ離れた奇跡の1枚が撮れるかーー。そのために1日30分を費やす。それがりょかちさんの"自撮り道"なのだ。
初公開、自撮りの現場
目の前でりょかちさんの自撮りを見たときは、正直言って衝撃を受けた。(何なんだこの人、カメラを自分に向けた途端、まったくの別人になった…)と恐怖すら感じた。
精神を統一して……

こうなる。

カメラを顔よりもやや上に構え、目に力がこもるりょかちさん。
目の前で"変身"していくその姿を見て、どんなことでも地道にその道を極めていけば、きっとこのさき何か楽しい結果が待っているに違いない。そう思った。
そんな話をしてもらったポッドキャストは以下で再生できます。よかったらどうぞ。
--次回予告

「そういえばチャットキャストで作った記事がだいたいつまらない件は次回で」
この話題はポッドキャストでも深掘りしていくよ。
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