「見知らぬ土地の話を聞くのが病的に好きだった」

こんな書き出しの小説がありましたが、同じように僕も見知らぬ土地の話とか、人のそれまでの話とかを聞くのが病的に好きです。

なので、STORYS.JPを最近よく見ています。あの人はどんな人生を送ってきたのか、どんなことが転機になって現在があるのかーー。身近な友人から、会ったことないけど一方的に知ってる人まで、いろいろな人がそこで見知らぬ話を書いている。これってすごいことだなーと思います。

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中の人が以前、こんな講演もされていました。
「自分語り」を気持よく--STORYS.JPが工夫したサービス設計



いくつか僕の好きなストーリーを紹介します。


■あの人の20代のころの話
 
27歳の冬。僕は焦っていた。この先どうなるんだろう、と。職場ではそれなりに存在感を放ってはいたが、言っても「バイト」である。

インターネット界隈のことを調べるお」というブログが好きなんですが、それを書いてる大柴さんの27歳のころのストーリー。続きもあって、全部読んでしまいました。若いころこんなことしてたっていう話はおもしろいですし、勉強になりますね。



■うんこ漏らし

ということで、社会人になって漏らした話をしたい。

いやー、他人がうんこを漏らしたストーリーってなんでこんなにおもしろいのでしょうか。100人いれば、100通りのうんこの漏らし方がありますね。これはGreen rompという会社を創業し、いま副社長をやっている増田さんのうんこの漏らし方を克明に描いたストーリーで、かなりおもしろいです。

 
そういえば去年漏らしたことを思い出した。こんなに漏らしたことばかり書いているのもどうかと思うが、こういった形で書くのはこれが最後だと思ってご了承いただきたい。

増田さんは最近もうんこを漏らしていらっしゃるみたいです。っていうか漏らした話以外は投稿しないというプロフェッショナルです。この「最近漏らした話」もスリルのある場面で大変楽しませていただきました。自分もうんこを漏らした際はこんなふうに堂々とストーリーを書けるようにありたいです。


■会社を創業した人たち
 
12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてなかった。家で仕事が出来て、仕事をしながら子育て出来ればそれでいいやと思ってた。

家入さんがペパボを創業して、GMOインターネットに売却した後に、上場したストーリー。当時、上側ではどんなことがあったのか、どんなことを考えていたのかわかります。こういうのが読めるってのはありがたいことですね。



デスクトップ上でメッセンジャーが「ピコン」と音を立てた。いつもメッセをしている友達からの通知だ。最近の彼は忙しそうにしていて、アダルトビデオやゲーム機を返してもらってないけど、ネット上でのやりとりは変わらずに続いている。

創業に参加し、その後、社長に就任していまに至る佐藤健太郎さんのストーリー。家入さんに会社に誘われたりする場面から始まって、サービスが成長し、会社が大きくなってマネージメントに苦労するところなんかも描かれていて、まだ完結していないので続きがすごくきになります。


 ■起業を選んだ人
 
俺 なあ、おれ転職しようかと思うんだけど……。

古川健介 起業しなよ!

このナゾのイラストアイコンの人との会話から1カ月後、僕はログミーをつくって公開し、そのまた2カ月後には会社を辞めて独立していました。

元サイゾーで、最近、起業したかわぱらさん。書き起こしメディアの「ログミー」を作っていらっしゃいます。起業を選択した理由というのは興味深いです。古川健介さんとの会話の中で決意したみたいですが、それがわりとリアルな感じで書かれてて良いですね。書きかけのストーリーにある「ログミーを立ち上げた理由」も気になります。



■Googleを辞めた人
 
Google を辞めた理由をぼんやり熱っぽい頭で考えてみたら草むしりの原理に落ち着いたので、それについて書いてみます。

Googleを辞めて、フリークアウトの創業に参画した佐藤裕介さんのストーリー。仕事というものの本質的なことが書いてあるような気がします。お会いしたことないですが、アイコンを見る限り、こんなにアヒル口が似合う男性はいないでしょうね。


■とくに何もしなかった人
 
これから僕が書くのは、「たくさん時間があったけど、何もしませんでした!」という話です。何も教訓はありませんし、読み終わって得るものはありません。

何もしなかった人にも、ストーリーはあって、読むとやっぱりおもしろい。STORYS.JPのテーマである「みんながストーリーを持っている」はその通りだと思います。



◆◆
ブログとかTwitterとかFacebookもいいけど、何かを振り返ったりするストーリーはSTORYS.JPに投稿するのもいいんじゃないかと思います。まとまってると探しやすいので。僕も何か書こうかなあと思ってるんですが、なかなか思いつかないので、この先うんこを漏らす機会があったら筆をとりたいです。

もし何かリクエストとかあったら応えますのでぜひ。
Narumi Atsuyoshiの人生のストーリー


−−次回予告
「 キーホルダー型Lightningケーブルが便利すぎるぞぉー」