このエントリー、「書き起こし」なのか、それとも「転載」なのか、という意見をいくつか見かけました。うーん、どっちだろう。それとも「転載」か「無断転載」かが焦点でしょうか。

堀江貴文氏の「ゼロ」に対する朝日新聞・鈴木繁氏の書評がヒドいので書き起こしてみた : イケハヤ書店


これはおそらく、あるTwitterユーザーが朝日新聞の紙面を撮影し、その写真をTwitterにアップロードした上でツイートしたんでしょうね。そしてブロガーはそのツイートを見て、書き起こしたのではないかと思われます。

紙面の写真をアップロードしたTwitterユーザーさんと、その写真を元に書き起こし、ブログに掲載したブロガーさん。どちらも朝日新聞社から許諾を得ていれば問題ないのでしょう。ただし、その背景は当事者同士でしかわからないため、外から見ると、「著作権的にどうなのよ」という話になってしまいがちですね。紙面の写真をTwitterにアップロードしたり、紙面の写真の書き起こしをブログに掲載したりする場合は、許諾を得ている旨をどこかに明示した方が親切なのかもしれません。

でもこのTwitterユーザーさんはきっと140字の制限の中で、「※この紙面の写真は朝日新聞社から許諾を得た上でTwitterアップロードしています」なんて書いてられないんでしょうね。一方でブロガーさんの場合は字数に余裕があるのでそういった付帯情報はできるだけあった方がいいでしょう。



よくFacebookで「弊社の記事が◯◯新聞に掲載されました!」みたいな写真付きポストを拝見するのですが、あれもできれば「◯◯新聞社から許諾を得てFacebookにアップロードしています」って最後にチラッと書いておいてもらえると親切心を感じます(そもそも当然、許諾を得たものだと思った上で見ているので何も気にしていませんが)。でも僕もそういうの怠っていることがあるので反省しています。

同様にPinterestでキレイな写真をPinするときも、「撮影者やら著作権者から許可を得てPinしています」ってどこかにメモできるといいんですけど、そんなスペースなさそうですし。気の利いたテキストや面白い画像をTumblrに載せるときも「私のTumblrはすべて撮影者やら著作権者から許可を得てTumblrしてるんですからね」って書いておいた方が親切かもしれない。

ほかにも海外サイトから「死ぬまでに見ておきたいキレイな景色100選」みたいな記事の画像を転載しているブログも同様に「これらの画像はすべて〜」って書いておくと誤解されないですね。でも、許諾は得ていたとして、その旨をいちいち書くのも面倒くさそうです。


結局のところ、当事者以外から「著作権的にどうなのよ」って言われる可能性がある代わりに、その面倒くさい作業をスキップするか。「そうなんだ。許諾を得ているのか」って即座にわかってもらえる代わりに、TwitterなりFacebookなりブログなりTumblrなりPinterestなりに一言添えるか。

わかりやすさを選ぶか、手軽なのを選ぶか、ということなのでしょうか。僕はついつい手軽な方を選びがちなので、注意したいと思います。

たとえばこんなまとめを作ったときには、「人の写真を勝手にアップロードしてひどい奴だ」みたいなことを指摘いただきました。僕は本人から許諾を得てアップロードしていたわけですが、第三者から見たらそんなことはわかりません。世の中にはいろいろなことを気にする人がいるので、できるだけ説明しておいた方がいいんだな、と思いました。

ちなみのこの記事は当該ツイートを埋め込む許諾も、当該ブログにリンクを貼る許諾も得ていないのでドキドキしています。


--次回予告
「ゲリラ兵の最期を見届けてきた」