1泊2日で福島県の会津下郷というところに行ってきました。ブロガーを招待し、地域に関する第三者的な視点の記事を増やし、そしてもっと多くの人に知ってもらおうという企画にお呼ばれしたのです。ブロガーツアーというものです。

今回、「ネタフル」のコグレさん、「みたいもん」のいしたにさん、「Lifehacking.jp」のほりさんたちと一緒に参加してきました。

主催は福島県商工会連合会さんで、当地の食の魅力を広める取り組み「福島美味プロジェクト」の一環ということです。こういったブロガーツアーに参加するのは初めてのことなので勝手がわからないですが、とても濃い2日間でした。



■意外と近い、会津下郷

さて、「会津下郷」という地名は聞いたことがありますか? 僕はありませんでした。会津若松というと聞き覚えはありましたが、会津下郷はちょうどその南側に位置する広大な地域です。東北新幹線の新白河駅で降りて、クルマで内陸に30分ほど入ったあたり。つまり東京から近いのです。

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©2015 Google-地図データ ©2015 Google,ZENRIN

東京駅から新白河まで新幹線で90分、そこからクルマで30分と約2時間で到着するアクセスの良さながらも、温泉あり、見応えある景勝地あり、美味しい食事あり、目玉となる観光地ありと、なかなか素晴らしい土地でした。なんというか、すごくちょうどいい旅行先なんだと、今回初めて知りました。


■道の駅「しもごう」

新白河から約30分。甲子トンネルを抜けたら会津下郷です。最初に目にとまるのはキレイな道の駅「しもごう」。

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食べログにもありますが、ここはソフトクリームがとても美味しい。そして会津下郷の名産品である「じゅうねん」に関連した商品も揃っています。

道の駅 しもごう - 会津下郷


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テラス席で食べるソフトクリーム(小)。甘いのにさっぱりで素晴らしい。牛乳の味がかなり濃い。近くにある金子牧場さんの牛乳を使っているそうです。後で行くことになっているので楽しみです。

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こちらは「じゅうねん」が練りこまれた大福(コグレさんに1つもらった)。じゅうねんというのは、えごまのこと。香りの強い葉っぱで、キムチになってたり、サムギョプサルでお肉を巻いたりするときに出会うことが多い。その種の部分が下郷ではたくさんの料理に使われていました。この大福も独特のコクがあっておいしい。

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「会津ソース」を使ったソース焼きそば。これが普通っぽいんだけどやっぱりソースがきいてて、麺も意外としっかりしている。「会津ソースかつ丼」というのがご当地グルメとしてあってそれを焼きそばに応用したものらしい。

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「しもごう」はとてもきれいな道の駅でした。ソフトクリームとか大福とかスイーツだけでもいいですし、レストランで会津ラーメンとか会津地鶏親子丼みたいながっつりメニューもあり。新白河方面から来たら必ず寄りたいところですね。帰りにはお土産も充実しています。


■観音沼

ここからクルマで10分ちょっとの観音沼森林公園にやってきました。山と森と沼がきれいな場所。散歩するのにちょうどいいです。

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10月に入ると紅葉が始まり、さらに見ごたえのある景色になるそうです。

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沼のまわりをぐるりと歩いていると、嶽観音堂が現れます。とりあえずがらんがらんとやってまた折り返し。


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静かでいいところ。沼のまわりはとんぼが舞っています。会津下郷でソフトクリームとか食べたあと、お腹を落ち着けるためにここに来るのいいですね。

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■「天翔そば」でお昼

そしてお昼ごはんはお蕎麦。会津下郷は日本最大級を誇るそば畑があるそうで、お蕎麦屋さんも多いらしい。今回は知らなかったら通りすぎてしまいそうな看板がないお店に入りました。

普通の家に見えますが、ちゃんとしたお蕎麦屋さん。その名も「天翔そば」といいます。

天翔そば - 会津下郷/そば [食べログ]


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中に入ると器がたくさん売っています。ここは焼き窯もそなえており、手作りの焼き物も販売。お蕎麦もここで作られた器に盛られて出てきます。

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お蕎麦になめこと大根おろし。そば粉が十に、つなぎが一の“十一そば”ということでかなりコシが強い。もちろん会津下郷産のそばを使っています。
 
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天ぷらは、金時草という珍しい葉っぱに、名物のえごま、そしてかきあげです。金時草やえごまの天ぷらは初めて食べましたが、肉厚で香りがあって美味しかった。

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■猿楽台地のそば畑

あとでそば畑も見に行きました。そば畑って白い花がぶわーって広がっていてかなりきれい。

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クルマを止めて写真を撮っている人がけっこういました。天気がいいと向こうの山々までくっきりと見えてもっと壮観な景色になりそう。

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お蕎麦を食べる前後にぜひ寄っておきたいですね。ここは日本最大級の広さを誇るそば畑だそうです。間近で見るとまるで白いじゅうたんが広がっているようでした。

場所はこのへん。猿楽台地というところです。


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■金子牧場の乳製品やばい

あのソフトクリームの牛乳を担当している金子牧場にきました。なんとじゃがいもとトウモロコシでお出迎えいただきました。牛乳をブンブン振ってできたばかりのバターでいただけるとのことで、とても嬉しい。

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こんな感じでトウモロコシの表面でとろけるバター。すごく爽やかな甘さで何本でも食べられちゃう法違反です。




ヨーグルトも美味しい。市販のヨーグルトはどこかキツい酸味を感じるけど、こちらはとても濃厚で豊かな酸味なのはなぜ。あと驚いたのが粘りがあること。糸を引くような感触で、食感もとてもよい。


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そしてこの「さけるチーズ」がとんでもない代物だった。すごく普通のネーミングなのに、コンビにとかで売ってるあれとは全然別物。チーズの味が濃くて、食べて4秒でお酒を欲するレベル。歯ごたえもすごい。

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原材料名、生乳、食塩。それだけ。このシンプルさが美味しさの秘密でしょうか。

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牧場にもお邪魔しました。まるでサファリパークのようにクルマでオフロードを進むと、そこは大草原。

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よく見る白黒の牛に、茶色いのがジャージー。

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このジャージーが人懐っこくてかわいいんだわ。




ホウズキって食べれるらしいんです。畑になっていた実をそのまま収穫していただきました。甘い甘いトマトのような感じでおいしい。果物みたい。

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そのホウズキをアイスにしたのもあります。ホウズキアイスは道の駅などで売っています。さっぱりとした甘さ。

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金子牧場さんはいつもこんなふうに案内をしているわけではないので、近くにお立ち寄りの際はまずお電話でお問い合わせするのがよいかと思います。商品に関してはだいたい道の駅などで売っているそうです。


■湯野上温泉の「星乃井」

宿泊は「湯野上温泉」に移動して、とても広々とした民宿「まごころの宿 星乃井」さんでした。

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着いたらさっそく温泉に。露天風呂が超気持ちよかったです。そして食べてばっかりですが、ここでも会津下郷の名産を夕食にいただきます。こちらはじゅうねんの入ったおうどん。いきなりうどんですが、じゅうねんの風味がとても良い。


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下郷はマスの養殖も盛んだそうで、こちらはサクラマスの燻製。魚の新鮮さが残りつつ、煙の香りが心地よい。福島の銘酒、「飛露喜」との相性がとても良かったです。

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野菜の天ぷら。端にあるのはあのホウズキ!これは嬉しい。

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食事後はロビーで利酒、なみなみと3杯も。福島は日本酒がほんとに美味しいです。

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この星乃井さんは毎朝毎晩、クルマを出してお客さんを簡単なウォーキングに連れてってくれるのです。夜は大内宿などに行けるのですが、この日の我々は食べ過ぎでダウン。翌日の早朝散歩が楽しみです。


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2日目は「福島のマチュピチュ」と呼ばれるかなり気になる観光スポットと、全国的にも有名な「塔のへつり」や「大内宿」などをまわってきました。1日目は地元の方がおすすめする“ちょっと良いところ”といった感じですが、2日目はどーんとメジャーな感じになります。そちらはまた次回に。

コグレさんとホリさんはすでに詳細にレポートしていますので以下のリンクからぜひ。

[N]福島旅行

会津下郷ブロガーツアー2014・秋 | ライフ×メモ


あと、地元の方が口々におっしゃるのは「10月は新そばが出て、そばがもっと美味しくなるし、観音沼は紅葉になるし、実はいまじゃなくて来月の方が全然よくて。ほかにも※+▼☆▲△☓□」ということで、もうこれからの季節は相当すごいらしい。

ちょうどいま、め~んずスタジオのアスカさんが同じく福島県の白河方面に行っているので、ブログを見てみるといいと思います。

福島県・白河 | め~んずスタジオ


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最後に少しだけ。この記事を読んだ方が気にされるのはひょっとすると、「これは広告記事じゃないのか?」「ステルスマーケティングなんじゃないのか?」「PR表記をすべきじゃないのか?」というところだったりするかもしれません。考えすぎかもしれませんが、こういうことは初めに書いておきましょう。

旅行中、僕は自分で一切お金を使っていません。往復の新幹線、移動のクルマ、各所での食事、宿泊施設。すべて主催者側から出ております。その上で、記事内容はご自由にどうぞ、と言っていただいているので、100%自由に書きます。

ご存知の方も多いと思いますが、このような取材を目的とした招待ツアーというのは商業メディアでもよくあります。取材先企業に招待され、交通費・宿泊費・食費・その他すべて先方持ちで海外などの発表会に行き、取材記事を書くというものです。もちろん記事はメディア側の裁量で自由に書かれますので、通常のニュースとして公開されます。記事の編集権はメディア側が握っている、というのがとても大事なところです。

そうしたさまざまな慣例に基いて、この記事も【PR】表記はなしでいきます。取材の経費は負担していただいものの、ブログの記事内容はあくまで独立した編集権の元にあるということです。ちょっと大袈裟でしょうか。このブログでは初めてのことですし、なかなか理解されづらいところだと思いますので、福島県商工会さんにご迷惑をおかけしないためにも長めに説明しました。


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